兄貴呼ばわりされたのは初めてですが、はは…(汗)
問題を答える前に、まず発言の言い方について一言お話したいと思います。
二人さんの発言に悪気が感じられませんけれども、しかし言い回しにおいては確かに不適切なところがあるだと思います。説教するつもりはさらさらありませんが、私も青かった頃にネットで人と一杯口論しましたから、教訓として一応発言時の注意事項を言わせていただきます。
一つ、何かを言い切るには必ずそれなりの証拠・理由を話し相手に示してください。しかし、今の世の中には言い切れるものは大概存在しません。「地球は丸い」にさえ、反論する人は少なくありません。ですから、話すテクとして、できるだけ言い切らずに、「…と思います」や「あくまで個人的な意見ですが…」などの言葉をマメに使った方が無難かと思います。
一つ、親しくない人に対して、敬語をお使いください。少なくとも「です」「ます」くらい語尾に付けて最低限の敬意を聞き手に見せないと…(当然、過度敬語にも注意してください。)尚、くだけた話しの途中に突然畏まった言い方を取りますと、聞き手に嫌みな感じを与えてしまいますから、これをやめてくださいね。
一つ、話し相手の能力や人格などのマイナス評価をしないでください。言い争いは問題自体の範疇に絞ってください。(言い争いはある意味で、いい事なんですから。)
さて、本題に入りましょう。 頑張れの意味について
せっかくなので、まず、「頑張れ」の原形、「頑張る」という言葉から話したいと思います。
頑張るの語源は1.「眼張る」(眼をつける、見張る) 2.「我を張る」と、この二説があるらしい。
辞書で調べてみますと (大辞泉)
1 困難にめげないで我慢してやり抜く。「一致団結して―・る」
2 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我(が)を張る。「―・って自説を譲らない」
3 ある場所を占めて動かないでいる。「入り口に警備員が―・っているので入れない」
2、3は使い道限られていますから、あまり問題なさそうで、問題なのは広く使われている1だと思います。
頑張れ、頑張ろう、頑張って、と言った「頑張る」から変化してきた言葉は、またニュアンスが違います。頑張れという言葉に、やや上目線で、責め立てや不満などのニュアンスもあり、逆に「頑張ろう、頑張って」にはこう言った感じを和らげます。
頑張るの意味を大きく分類しますと、二通りに分かれてます。つまり
一 ポジティブな使い方。さらに細かく分類すると、
①応援・声援
例:
先輩、試合を頑張ってください。
チアガール達:頑張れ頑張れがんば~れ~
②励まし
例:
もう少し出口だから、一緒にがんばろう!
貴方の研究は必ず成功します。挫けずに頑張ってください。
③肯定・労い(人の努力を肯定するのも労いの一種だと思います)
例:
よく頑張りました。
おお、皆頑張ってるね。
二 ネガティブな使い方(使い方というのは不適切な表現かもしれません。話し手の本意ではないのにもかかわらず、聞き手がそういう風にとらえてしまう場合が多いです)。さらに細かく分類すると、
①否定・嫌み
例:
お前なんかできるもんか!せいぜい頑張りな(能力を否定・嫌み)
(品質会議で)品保部長:今月の出荷不良率は去年同期に比べて5%下がり、良い傾向が見られています。 社長:この一ヶ月間、何回クレームを受けたと思ってるんだ!品保しっかり頑張れよ!(努力を否定する)
②プレッシャーをかける
例:
出版社の担当者:明日は〆切ですから、先生(漫画家)、今日も頑張ってくださいね。
③(更なる)努力を要求する。
例:
もっと頑張って欲しいなあ
(人が頑張ってるところに)頑張れ!(今までの努力を否定しつつ、更なる努力を要求する)(←やっては行けないことですよ)
④我慢を要求する。
動物を虐めている変質者:(動物に対して)もうちょいと頑張ってくれねぇかな?すぐ死んじゃうと面白くねえじゃん!(このシチュエーションを考え出した自分が怖っ!)
(正直、言葉のとらえ方は各人まちまちで、すべての人が納得できる例ではないと思いますが、一応自分の感じで、いろんな状況を作って例として挙げました。凄く難しいでした。)
今、「頑張れ」という言葉について、“病人に言うもんじゃない”、“プレッシャーがかかる”“頑張れと言われると腹立つ”などの声があります。相手との関係や、その時の気分によって、受け取り側のとらえかたが変わってしまいますので、「頑張れ」の使い方は、案外難しいのです。
では、一体「頑張れ」という言葉に「别太累了」という意味があるのでしょうか?この問題を答えるには、まず「别太累了」は労い言葉かどうかを明かさないと
解釈は難しいだと思います。
結論から言いますと、「别太累了」は労い言葉ではないかと私は思っています。これを聞いて、「じゃあ、别太累了は何なんですか」とスレ主さんは首を傾げるでしょうね。私に言わせますと、「别太累了」は心遣いであり、一種の愛情表現とも言える言葉です。(体现的是一种对听者的关心,是一种感情流露)
日本語にぴったり、「别太累了」に相応する日本語は「頑張り過ぎないで」と思います。1-winged_angelの「無理しないで」という訳し方は確かに最適な表現ではありません。なぜなら、「無理しないで」という言葉に「あなたは無理をしている」という意味合いも含まれてます。(ましてや「無理するな」という表現はなおさらです。)受け取る側の能力を否定するようなものですから、よぽど親しい人じゃない限り、できるだけ「無理しないで」の使用を避けた方がいいかもしれません。しかし、「頑張り過ぎないで」は違います。まず「あなたは頑張ってる」と肯定し、その上、頑張りの度を過ぎないように聞き手を案じるのです。ですから、ただ「頑張れ」という一言から、このような意味を感じ取れません。
恐縮ながら、スレ主さんの問題について一個人の意見を述べさせていただきましたが、言葉が足りなかったところもあるだろうと思います。私は一介の通訳でして(実はもう本業ではないのですが、一応自称訳者です。)、言語学者ではありません。人を教えられる立場ではないのは重々承知の上ですが、もし私の答えがスレヌシさんのお役に立ちましたら幸いです。