ヘテロ失楽園作詞:宝野アリカ
作編曲:片倉三起也
水鏡 映る少女
手を伸ばし抱けないけど
水面に触れ
沈んで揺れる長い巻き毛は
藻のように絡まり合う
私たちの意志
わかってる 出逢えること
紅蛾の翅毟る場処で
互いを曝け出すための
擦れ違う 薄荷の少年
振り向いてもまだ届かない
いまは白いシャツの喉元
薊の花の痣もなく滑り落ちる
太陽の粒子
知っている 惹かれ合うのは
白昼の蜥蜴潜って
ひとつに繋がる精神(たましい)
人々は何故
アダムとイヴでいられるんだろう
楽園なんかすぐに消えたのに
私は私と同じ貴女だから愛する
美しいと言える
真実の言葉を
吐き出すこともできる
唇を抑えながら
生きてきたけど一人で
月の森で授かったのは
濁ることのない
血の混じりなど持たない
雫の滴り
待っていた 迎え合うこと
生まれる前の分身を
ぴたりと重なる肉体
始まりは何故
アダムとイヴの神話なんだろう
愚かな罪を語るだけなのに
僕は誰より僕に融け込む君に恋する
なにひとつ無駄な未来など
もうこの世界に必要ない
男と女 永劫阿修羅
理解し合えることのない種族
その愛はただ醜く栄え
この地上に生み落とされる穢れ
アダムとイヴでいられないだろう
楽園なんか最初からないのに
私は私と同じ貴女だから愛する
(僕は誰より僕に融け込む君に恋する)
なにひとつ無意味な未来など
もうこの世界には産まれない
ヘテロ失楽園(しつらくえん)
水鏡(みずかがみ) 映(うつ)る少女(しょうじょ)
手(て)を伸(の)ばし抱(だ)けないけど
水面(みなも)に触(ふ)れ
沈(しず)んで揺(ゆ)れる長(なが)い巻き毛(まきげ)は
藻(も)のように絡(から)まり合(あ)う
私(わたし)たちの意志(いし)
わかってる 出逢(であ)えること
紅蛾(べにが)の翅(はね)毟(むし)る場処(ばしょ)で
互(たが)いを曝(さら)け出(だ)すための
擦(す)れ違(ちが)う 薄荷(はっか)の少年(しょうねん)
振(ふ)り向(む)いてもまだ届(とど)かない
いまは白(しろ)いシャツの喉元(のどもと)
薊(あざみ)の花(はな)の痣(あざ)もなく滑(すべ)り落(お)ちる
太陽(たいよう)の粒子(りゅうし)
知(し)っている 惹(ひ)かれ合(あ)うのは
白昼(はくちゅう)の蜥蜴(とかげ)潜(かず)って
ひとつに繋(つな)がる精神(たましい)
人々(ひとびと)は何故(なぜ)
アダムとイヴでいられるんだろう
楽園(らくえん)なんかすぐに消(き)えたのに
私(わたし)は私(わたし)と同(おな)じ貴女(あなた)だから愛(あい)する
美(うつく)しいと言(い)える
真実(しんじつ)の言葉(ことば)を
吐(は)き出(だ)すこともできる
唇(くちびる)を抑(おさ)えながら
生(い)きてきたけど一人(ひとり)で
月(つき)の森(もり)で授(さず)かったのは
濁(にご)ることのない
血(ち)の混(ま)じりなど持(も)たない
雫(しずく)の滴(したた)り
待(ま)っていた 迎(むか)え合(あ)うこと
生(う)まれる前(まえ)の分身(じみ)を
ぴたりと重(かさ)なる肉体(にくたい)
始(はじ)まりは何故(なぜ)
アダムとイヴの神話(しんわ)なんだろう
愚(おろ)かな罪(つみ)を語(かた)るだけなのに
僕(ぼく)は誰(だれ)より僕(ぼく)に融(と)け込(こ)む君(きみ)に恋(こい)する
なにひとつ無駄(むだ)な未来(みらい)など
もうこの世界(せかい)に必要(ひつよう)ない
男(おとこ)と女(おんな) 永劫(えいごう)阿修羅(あしゅら)
理解(りかい)し合(あ)えることのない種族(しゅぞく)
その愛(あい)はただ醜(みにく)く栄(さか)え
この地上(ちじょう)に生(う)み落(お)とされる穢(けが)れ
アダムとイヴでいられないだろう
楽園(らくえん)なんか最初(さいしょ)からないのに
私(わたし)は私(わたし)と同(おな)じ貴女(きじょ)だから愛(あい)する
(僕(ぼく)は誰(だれ)より僕(ぼく)に融(と)け込(こ)む君(きみ)に恋(こい)する)
なにひとつ無意味(むいみ)な未来(みらい)など
もうこの世界(せかい)には産(う)まれない
Hetero Shitsurakuen
Mizukagami utsuru shoujo
Te wo nobashi dakenai kedo
Minamo ni fure
Shizunde yureru nagai makige wa
Mo no you ni karamariau
Watashi tachi no ishi
Wakatte'ru deaeru koto
Beniga no hane mushiru basho de
Tagai wo sarakedasu tame no
Surechigau hakka no shounen
Furimuite mo mada todokanai
Ima wa shiroi shatsu no nodomoto
Azami no hana no aza mo naku suberiochiru
Taiyou no ryuushi
Shitteiru hikareau no wa
Hakuchuu no tokage kazutte
Hitotsu ni tsugaru tamashii
Hitobito wa naze
Adamu to Ibu de irarerundarou
Rakuen nanka sugu ni kieta no ni
Watashi wa watashi to onaji anata dakara aisuru
Utsukushii to ieru
Shinjitsu no kotoba wo
Hakidasu koto mo dekiru
Kuchibiru wo osaenagara
Ikite kita kedo hitori de
Tsuki no mori de sazukameru no wa
Nigoru koto no nai
Chi no majiri nado motanai
Shizuku no shitatari
Matte ita mukaeau koto
Umareru mae no jimi wo
Pitari to kasanaru nikutai
Hajimari wa naze
Adamu to Ibu no shinwa nandarou
Oroka na tsumi wo kataru dake nano ni
boku wa dareyori, boku ni tokekomu kimi ni koisuru
Nani hitotsu muda na mirai nado
Mou kono sekai ni hitsuyou nai
Otoko to onna eigou ashura
Rikaishiaeru koto no nai shuzoku
Sono ai wa tada minikuku sakae
Kono chijou ni umiotosareru kegare
Adamu to Ibu de irarenai darou
Rakuen nanka saisho kara nai no ni
Watashi wa watashi to onaji anata dakara aisuru
(Boku wa dare yori boku ni tokekomu kimi ni koisuru)
Nani hitotsu muimi na mirai nado
Mou kono sekai ni wa umarenai
異端失樂園
禁書第3章:
「樂園並不存在,真愛實是愚昧,逃離樂園的門扉,便是與自身相同之者,不是嗎?」
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水鏡 輝映的少女
雖不可伸手擁抱她
輕觸水面
沉沒搖曳的纖長鬈髮
猶如藻荇交橫般纏繞的
我們的意志
我知道的 我們會相逢
撕扯紅蛾翅翼之處
僅為互相揭露對方
擦身而過 薄荷的少年
即使回首也無法到達
此刻為潔白襯衫的頸喉
未有一顆薊之花之痣只是滑落
太陽的粒子
我明白的 相互吸引是因為
白晝之蜥蜴潛藏的
連繫為一的精神
人們為何
仍以亞當與夏娃而存在
明明樂園須臾間幻滅
正因妳與我相同我才愛著妳
冶豔的褒賞之語
與真實之句
才得以吐出
壓抑唇瓣
獨自生存
月之森接受的是
沒有絲毫血液摻雜的
甘露之滴
我等待著 迎接到來
那誕生之前的分身
完全重合的肉體
起始為何
是亞當與夏娃的神話呢
明明只是講述愚蠢的罪孽
正因你與我融為一體我才戀著你
任何無用的未來
此世都不再需要
男與女 永劫阿修羅
永不可相互理解的種族
那份愛只是醜陋而光榮
誕生墮落於這片土地的污穢
亞當與夏娃不會存在了
明明樂園之類從初始就不存在
正因妳與我相同我才愛著妳
(正因你與我融為一體我才戀著你)
任何無用的未來
此世都不再誕生
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